2009年11月5日木曜日

夢を持ち続けることの残酷さ

ちょっと寝込んでいたのもあって、ホントは昨日、行こうと思っていた映画「アンヴィル!~夢を諦(あきら)めきれない男たち~」に行ってきた。

80年代、日本で行われたメタル・ハードロックイベント、『スーパーロック84』に出演するも、アルバムが売れてビッグになったのは、アンヴィル以外のバンドだけ。。。
後のメタリカ、スレイヤー、アンスラックスに大きな影響を与えつつも、ブレイクすることなく、30年あまり冴えない仕事をしながら(彼らは現在、50代)、いつの日かロックスターになることを夢見てバンド活動を続ける姿を追った、ドキュメンタリー。

前宣伝よりは、ヘンに作りこんでお涙ちょうだいみたいな内容にではなかったけど、まぁ、考えさせられる内容だった。

あきらめきれずに出した、13枚目のアルバムが日本のプロモーターの耳に引っ掛かり、ロックフェスに出演、大勢の観客の前でライブすることになるんだけど、この映画によって彼らが今後、売れるかというと、それは無さそうだろう。

夢を追う代わりに、それに対する払わなければならない代償は大きい。
あきらめなければならなかったことも、いろいろあるだろう。
いつか叶うと信じて、それが叶わなかったとしても、人間は死ぬまでそれを思い続けられれば幸せだと言うけれど、夢を抱いたままで、死ぬまでの人生は長い。

夢を持ち続けることを否定はしないけど、それを簡単に推奨するのは残酷だ。

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