昨日の映画のエントリーもあって、ちょっと考えていたこと。
ANVYLの場合は憧れたのが『ロック・スター』というのがあるので、ライブをやれば、大きな会場でパイロン炊いて、移動は専用飛行機、夜はグルーピーに囲まれて・・・なんてイメージがあったのかもしれないけど、まずは普通に音楽活動だけでメシを食える状態になるのを目指せば良かったのではないかと思う。
この考え方をうまく、書いてるエントリーがあった。
こうした議論において、Wired誌の創立者、ケヴィン・ケリーが昨年出した文章「1,000 True Fans」はある意味当たり前の話とは言えなかなか示唆的だった。彼の結論を先に言えば、1000人のハードコアなファンがいればアーティストは食っていけるとしたのである。
ケリーの言に従えば、自分のために年に100ドル、1万円ほど使ってくれる程度のファンである。ライヴ・チケットなら3回分、CDなら4枚分。本なら5冊分といったところか。平均的なファンの支出額よりは相当多いだろうけれども、しかしべらぼうというほど大きな額ではない。
1000人から1万円をもらえば当然年収は1000万円だ。もちろんこれだけでスタジアム・ロックをやるのは無理だろうが、多くのソロ・アーティストにとっては、諸経費を出しても生活費くらいは残る程度の額ではなかろうか。
ソロ・アーティストでの話なので、バンドとなれば×4となる計算になるのだろうけど、考え方としてはよくわかる。
さらに、もっと少なくてもやっていけるという意見も。
ミュージシャンのマシュー・エベル氏は一般的にはほとんど無名の新進ミュージシャンだが、基本的に音楽活動のみで生計を立てている。彼の収入(額は明かされていないが「家賃を払って車を持ち、好きな物を好きなときに食べられる程度」ではあるらしい)の26.3%は、わずか40人のハードコア・ファンからもたらされたものだ(In Defense Of 1,000 True Fans - Part II - Matthew Ebel)。
似たような話として数年前に、地下アイドルは、ハードコアなファンが3人居れば、マネージャーとアイドル本人は喰っていけると聞いたことがある。アイドル系は流行り廃りが激しいので、数年で新しい地下アイドルに目が行ってしまうのがネックだが。
ただ、こういう考え方は、他にも応用できそうな気がする。
まぁ、ANVYLの場合は、デビュー後、ずっとインディでやろうとしていたのと、優れたマネージャーが居なかったのが大きいんだろうと思うけど。
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